2011年2月11日金曜日

ほぼ電気自動車!? ――トヨタ「プリウス プラグインハイブリッド」で都内を走る

 自動車業界における、2010年の注目キーワードの1つが「電気自動車」(以下、EV)だ。昨年、三菱自動車が発売したiMiEVの一般向け販売が本格化し、日産自動車もEV「リーフ」を今年後半に発売する。

【写真:「プリウス プラグインハイブリッド」の試乗レポート】

 国内では、EV向けの充電設備設置を発表する事業者が相次いでおり、昨年の
ハイブリッドカーブームに続いて、一般メディアではEVが脚光を浴びる機会が増えている。

 しかし、EVが本格的に一般普及するには、充電インフラの整備はもちろんのこと、「航続距離の短さ」や「充電時間の長さ」などシステム的な課題も少なくない。すでに普及しているクルマのように使うには、技術や運用面で解決しなければならないハードルが残さ MBT 効果
れているのがEVの現状である。

 そのような中で、すでに実用化?一般普及段階にあるハイブリッドカーを改良し、短距離利用であればEVのように使える「プラグインハイブリッドカー」(以下、PHV)への期待が高まっている。すでにトヨタ自動車が、3代目プリウスをベースにした「プリウス プラグインハイブリッド」を試験的に販売。日米欧で特定顧客向 ブランド激安市場
けに600台を出荷し、2011年には一般販売も開始するという。

 今回、筆者はこのプリウス プラグインハイブリッドに試乗する機会を得た。本記事では、同車の試乗レポートをお伝えするとともに、プラグインハイブリッドの可能性について考えてみたい。

●プラグインハイブリッドは、電気自動車とハイブリッド車のいいとこ取り

 現在、 ブランド コピー
EVの最大の弱点は「航続距離の短さ」である。

 電気を貯蔵する電池は、保存できるエネルギー密度の量がガソリンの50分の1しかない。そのためガソリン車並みに航続距離を伸ばすには搭載する電池を大きくするしかないのだが、大型電池を積むとクルマの総重量が増え、エネルギー利用効率や運動性能が悪くなってしまう。EVの利用形態が近距離用途で、
なおかつ街中に多数の充電インフラが必要とされているのは、このためである。

 PHVは、この「EVの弱点」を現実的なアプローチで解消する。従来のハイブリッドカー(以下、HV)より大型の電池を搭載して“EVモードの走行距離”を伸ばす一方で、ガソリンエンジンとのハイブリッド機構も搭載しているため、電池切れで走れなくなる心配がない。クルマと
して、エネルギー利用効率と運動性能を鑑みながら、搭載する電池のサイズを決められるのだ。しかもPHVの電池は家庭用電源や急速充電器から充電できるので、EVモード中心で走れば、“ほぼEV”として利用できる。EVのように完全な排出ガスゼロは見込めないが、航続距離など使い勝手の面で無理がなく、クルマのバランス設計でも無理をしなくていいのが、PHVのメ
リットと言える。

 むろん、PHVがすべてにおいてEVに勝るわけではない。PHVはEVより機構が複雑なため、将来的な低コスト化が難しい。また制御システムも複雑であり、EVに比べると、PHVの製造が可能なメーカーは限られるだろう。モーターとバッテリーをモジュール化し、水平分業型のメーカービジネスモデルを構築するのも、PHVでは難しいと言え
る。

●プリウス プラグインハイブリッドとは?

 前置きが長くなったが、ここでプリウス プラグインハイブリッドの概要を紹介しよう。

 プリウス プラグインハイブリッドは、3代目プリウスのSグレードをベースに、外部電源から充電するプラグイン機構を搭載。バッテリーを従来よりエネルギー密度の高いリチウムイオン電池に変更した
ものだ。モーターと、エンジンやハイブリッド機構そのものは3代目プリウスから変更されていない。充電系装備とバッテリー、制御ソフトウェアの変更のみでPHV化されたプリウスである。

 フル充電状態でのEV航続可能距離は23.4Km(JC08モード準拠で測定)。EVモードでの最高速度は時速100Kmである。

 EVモードの航続距離である23.4Kmは、
多くのEV専用車が160Km前後を航続距離として掲げているのと比べると短く感じる。しかし、国土交通省の調査資料によれば、乗用車1日あたりの走行距離分布は、航続距離20Kmまでで平日利用の53.7%、休日利用でも51.2%のニーズがカバーできるという。実感覚としていえば、多くのユーザーが“ほぼEV”的な利用ができる計算だ。

 また、もう1つ気になると
ころが、環境性能(エコロジー)と経済性(エコノミー)だろう。プリウスプラグインハイブリッドは、プリウス同クラスのガソリン車に比べて約62%のCO2が削減可能であり(電力製造時排出分を含む)、30Km走行時のランニングコストでは、通常電力での充電でマイナス58%、深夜電力を併用すればマイナス77%のコスト削減になる。

 こうして見ると、
劇的な環境性能?経済性能を持っているように感じるが、3代目プリウスと比較すると、その向上幅はささやかだ。現行プリウスは、同クラスガソリン車と比較してのCO2削減率が約55%、30Km走行時のランニングコスト削減率が約53%。プリウスプラグインハイブリッドとの削減率の差は、CO2排出量で7%、コストで最大24%(深夜電力契約?深夜電力利用)である。プ
リウスと比べると「プラグイン化しても思ったほど数値が伸びないな」と感じるが、これは3代目プリウスの環境?経済性での基本性能がそれだけ高いことの証しとも言えるだろう。

●都内での試乗では「ほぼEV」

 今回の試乗コースは、水道橋のトヨタ自動車 東京本社から、お台場のテーマパーク「MEGA WEB」までの往復だった。ルートにもよるが
距離は片道15Kmほどで、プリウスプラグインハイブリッドの基本スペックであれば、「片道ならば、すべてEVモードで行くことも可能」(トヨタ自動車)な範囲だ。また、MEGA WEBで急速充電が行われるので、帰りもEV主体で走ることができる。

 トヨタ自動車の地下駐車場で受け取ったプリウスプラグインハイブリッドは、当たり前ではあるが、外見は3
代目プリウスにそっくりだ。違いは左前に設けられた充電ソケット(充電インレット)で、ここに外部電源につながった充電ケーブルがつながっている。

 充電ケーブルを外してクルマに乗り込み、スタートボタンを押す。エコドライブモニターのUIは、3代目プリウスとほぼ同じだが、エネルギーモニターのバッテリーアイコンの横には「EV走行可能距離」が
加えられている。フル充電なので、走行可能距離23.4Kmと表示されていた。

 プリウス プラグインハイブリッドの走りは、3代目プリウスの「EVモード」そのものだ。アクセルを踏めばスルスルと動きだし、スムーズに加速していく。それもそのはずで、同車のモーターやハイブリッドシステムは3代目プリウスのものを使っている。走らせた感覚は、まったく
の「プリウスの走り」である。

 両者の違いが現れるのは、時速60Kmを超えてから。プリウスプラグインハイブリッドでは時速100KmまでEVモードで走れるため、首都高速に入って制限速度に合わせて流れに乗っても、エンジンはかからない。開発者によると「加速時など必要な出力がモーターだけだと不足すると判断すれば、(システム側が)時速100Km未
満でもエンジンはかかる」とのことだが、筆者が空いている首都高を走ったかぎりでは、一度としてエンジンはかからなかった。

 プリウスなどハイブリッドカーに慣れると、急加速?急減速を避けてスムーズな運転をするクセが身につくが、そういったスムーズな運転すれば、時速100Km未満でエンジンがかかることはほとんどなさそうだ。また、フル充電か
らEVモードのみで走っていても、バッテリーがみるみる減っていくという感じはなかった。都内の走行パターンだと回生ブレーキによるエネルギー回収も頻繁に行われるため、EV走行の目安である航続距離23.4Km以上に走れるケースもありそうだ。

 結果として、筆者がお台場に到着したときのEV走行比率は100%。燃費は99.9Km(エンジンを一切使わなかっ
たので)というスコアを叩きだした。別に筆者は、過度にエコドライブをしたわけではない。プリウスに慣れたオーナーならば、おそらく似たような結果になっただろう。その点でプリウス プラグインハイブリッドは、極めて完成度が高い。プリウスをちょっと改良しただけで、ここまで“ほぼEV”なクルマになってしまうというのは、あらためて驚きである。


 また、プリウス プラグインハイブリッドの「EVモード」以外のところに目を向けると、高速走行時の安定性や静粛性、完成度の高いブレーキシステムなども高く評価できる。これはベースとなった3代目プリウスで大きく進化したメリットを継承したからであるが、三菱のiMiEVなどEV専用車と比べると、“普通のクルマ”として見た完成度が高い。また各種安全装備が充
実している点も忘れてはならないポイントだろう。プリウスプラグインハイブリッドは、無理にクルマの利用スタイルを変えなくても、特に不自由なく、日常的な利用シーンではEVっぽく使うことができるのだ。

●PHVは家庭での充電が前提

 水道橋からお台場まで、EVモードオンリーで走りきってMEGA WEBへ。ここで充電を行うのだが、1時間ほど
の休憩時間では「満充電は難しい」(トヨタ自動車)とのこと。充電ケーブルを接続すると、エネルギーモニターに充電完了までの残り時間が表示されるのだが、残り2割程度のバッテリー状態で、充電完了予測時間は1.9時間だった。もともと昼間にEVモード主体で使い、夜に自宅で(深夜電力で)ゆっくり充電するという利用シーンを想定しているため、外出先で急速
充電することはあまり考えられていないという。

 「PHVの強みは、バッテリー切れがそのまま、エネルギー切れで走れない、とはならないこと。電池のサイズも無理のない範囲に抑えていますし、利用シーンでも無理して充電スタンドの利用を考えなくていいようにしてあります」(トヨタ自動車 商品開発本部 トヨタ第2乗用車センター製品企画主査 田中義
和氏)

 あくまで主体は“家庭での充電”ということだ。なお、プリウスプラグインハイブリッドでは回生ブレーキからの充電もできるが、そもそも外部電源からの充電を想定しているので、回生ブレーキだけで十分な充電をするのは難しい。しかし、「バッテリー系の大容量化が図られた結果、充電効率そのものは3代目プリウスよりも向上している」(田中氏
)という。

 さて、MEGA WEBでの休憩後にクルマに戻ると、充電ができた量は全体の7割弱程度。そのため水道橋までの復路はEVモードのみというわけにはいかず、全体走行の4%ほどはガソリンエンジンを使って走った。しかし、往復で約30KmのほとんどのEVモードのみで走れたことは、十分に評価に値するだろう。

●PHVの課題は「家庭内の充電
環境整備」

 プリウス プラグインハイブリッドは現段階でかなり高い完成度を誇っており、価格の高さを抜きにすれば、今すぐ一般販売しても十分に通用するクオリティといえる。筆者の率直な感想では、3代目プリウスに50?80万円程度のプラスαであれば、“ほぼEV”として乗れる点を鑑みても魅力的だ。EV専用車のように、街中の充電スタンド整備を待たなく
ても安心して乗れるため、販売価格次第ではすぐにでも一般普及が狙えるクルマだと思う。

 しかし、筆者はたとえその価格で市販されても、プリウスプラグインハイブリッドを買わない。というか、買えない。なぜなら、自宅マンションに「充電に必要な電源」がないからだ。

 これはPHVに限った話ではないが、ガレージ付きの一戸建て住宅でも
ないと、駐車場に充電用コンセントはない。分譲?賃貸マンションの敷地内駐車場や、屋外の一般駐車場にクルマを駐車している人は少なくない。そこに充電環境がなければ、PHVやEVが欲しくても買えないのだ。

 この課題は、不動産開発業者やマンションオーナーにとって「チャンス」ともいえる。今回試乗したプリウスプラグインハイブリッドの完成度の
高さを鑑みれば、PHVは利用環境さえ整えば、一般ユーザーにとって「現実的な選択肢」になり得る。EV以上に、一般ユーザーにとって買いやすい“未来のクルマ”なのだ。あと必要なのは駐車場のコンセントだけである。

 分譲?賃貸マンションが、すぐ目の前にせまったPHVやEVの新時代に向けて、“敷地内駐車場の充電設備”を整備すれば、それは物件の付加価
値向上になる。現行制度では電気会社以外の売電ができないため、電気料の課金をどうするかといった課題は生じるが、その部分も含めて新たなマンションのビジネスになりそうだ。また、今後はカーシェアリングでPHVやEVが採用される可能性が高い。充電設備付きのマンション内駐車場は、一部をカーシェアリング用途に転用することもできる。

 繰り返
しになるが、プリウスプラグインハイブリッドの「PHVとしての完成度」はすこぶる高い。一般販売される2011年頃には、販売価格の低廉化にめども立つだろう。EVのみならず、PHVが加わることで、“充電するクルマ”が一般化する日は、また一歩、近づいたと言えそうだ。【神尾寿】

【関連記事】
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のか――クルマのソフトウェア化を考える
? 家庭で充電できる「プラグインハイブリッド」ってどんなクルマ?
? 神尾寿の時事日想:究極のエコカー「EV」の可能性
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? 2020年には、電気自動車の比率を20%に――三菱自動車、「i-MiEV」を市場投入

引用元:RMT(リアルマネートレード)専門サイト『RMTワンファースト』

2011年2月6日日曜日

4Gamerの1週間を振り返る「Weekly 4Gamer」9月13日潤?9月


まもなく(9/25)発売される「ZWEI II」のスクリーンショットが掲載された。ドイツ人の友達がいたら「ZWEI II」ってタイトルを読ませてみよう
 9月飛び石連休のスタートはいきなり台風での幕開けとなりました。いい感じでかすめていきましたけど,皆さんの地域では大事ないでしょうか。
 毎度このコーナーを担当しているKawamura君が一身上の都合によりお休みとなったので,またもや代打でちょっといつもと違うWeeklyをお送りします。前回,冗談で蟹缶蟹缶と書いたら,休み明けに蟹味噌缶と雲丹缶ををしずしずと差し出されまして,うっかりしたことは書けないなと反省しきりの夏でありました。しかし,缶詰なので開けると早めに食べきらなきゃいけないけど,蟹味噌かぁ,ちびちび嘗めてたら何か月かかるかなあと,封は開けられず……。ひょっとして罠?
 今週は,AGDCとかGCAとか紛らわしいタイトルの一連の記事があるのが分かると思います。Austinで開かれているGame Developpers Comferenceとシンガポールで開かれているGame Convantion Asiaから,業界の最新情報がまとめられているので,ぜひご一読を。

先週のランキング


発売まで1か月を切った「銀河英雄伝説」には限定パッケージもあり,塗装済みのブリュンヒルトとヒューベリオンの模型がついてくる
 さて,9月13日?9月19日の期間に4Gamerに掲載された記事は,たぶん215本くらい(なんか日付変わってから増えてるし)。1日休みがあったにも関わらず,平常の週とだいたい同じくらいで,週の後半に固め打ち攻勢となっていました。

第1位:
[CEDEC 2008#13]「ファンタシースターオンライン」,アジアにおける苦闘の軌跡を「他山の石」に

第2位:
銀河の歴史がまた一ページ。「銀河英雄伝説」の体験版&ベンチマークを掲載

第3位:
変化を迎えるオンラインゲーム業界で成すべきことは,何か――ガマニア,ガンホー,ゲームポット,ハンゲーム,ハンビットのそれぞれの思惑。マルチプラットフォーム化から若手の育成まで

第4位:
Eee PC発売記念(?) この小さいマシンでゲームを動かしてみよう――その1:Windows XPを頑張って小さくしてみる

第5位:
ネクソンジャパン「アトランティカ」CBTテスター募集,4Gamer枠2000名追加。合計4000名に

第6位:
「ATI Catalyst 8.9」公開。複数のバグフィックスと新要素追加がトピック

第7位:
1万円台の45nm世代デュアルコアCPU,「Core 2 Duo E7300」&「Pentium Dual-Core E5200」レビュー掲載

第8位:
「ATI Radeon HD 4670」レビュー掲載。2008年秋,ライトゲーマーにとっての最適解か

第9位:
Auzentech,日本市場再上陸。日本語Webサイトを開設し,X-Fiカード発売

第10位:
MS,「SideWinder X5 Mouse」を6930円で10月3日に発売


 ランキングを見ると,上位10本中6本がハードウェア関係となっているものの,大物ハードはありません。エントリークラスの製品が中心なのでゲーム用としてはあまり面白くはないのですが,細かい記事があちこちからリンクされている模様です。

 トップとなったCEDECでのセガの講演では,自社の失敗について数字を交えて赤裸々に語っています。チート対策の不備などを見ると,開発者がオンラインゲームをあまり研究してなかったことも丸分かりなわけですが,ありのまま披露しているのが驚きです。
 ネットカフェへのコネクションがなくて中国展開に失敗したなどの発言も出ていましたが,こういった海外展開で各社が重視するものにはいろんな要素があります。今年のChinaJoyで中国パートナーを探していた各社の様子などと比べると,また面白いかもしれません(ダレットケイブコーエー)。

伝統の二次元宇宙は健在
 2位は,発売まで1か月を切った国産RTS「銀河英雄伝説」の体験版です。タイトルは,ネタとしてはいささか古いものの,画面を見ると,SF RTSはかくあるべしといった感じの表示で雰囲気を盛り上げていますね。

 3位は,オンラインゲーム運営会社5社の社長(と副社長)を招いての座談会で,現在の業界事情を問うた記事です。これだけの面子が集まって談話を出すことは滅多にないですので,お見逃しなく。談話に各社それそれの個性も表れていたり,ひょっとしたら1年後くらいに「このことか」と分かるような話題も入っているかもしれません。

EeePCよりはゲーム向きなN10J。しかし,なんでVista……
 4位には,いまだにEeePCの記事が上位に入るんですねえ。私も一時EeePCを使っていましたが,電池がもたないのとキーが正確に打てないので,持ち歩いててもあまり役に立っていませんでした。と,ここにきて,新ニュースも出ています。

ASUS,Atom+GeForce 9300M GSの小型ノートPC「N10J」を発表

 なんと,ASUSTeK自身が送り出したEeePCキラーともいえるノートPC「N10Jが出てきました。編集部では1kgを超えるとデスクトップPC扱いする人もいれば,GPUが付いていないノートPCを欠陥品呼ばわりする人もいます(私だ)。EeePC 901が1.1kgで,これが1.5kgですから,「A4ノート並に重い」というのはいいすぎな気もしますが……。

アトランティカのテスター募集は先週で終了
 5位は「アトランティカ」。みょーに人気高いですね。このゲームは,戦闘部分がターン制ストラテジー方式になっているMMORPGです。でも,かなり新しいシステムをどんどん取り入れて作られているようですので,最終的にどういった感じのものになるのかがよく分からないんですよね。とにかく早く触ってみたいところです。
 以前,制作者のKim Tai Gon氏にインタビューをしたこともあり
引用元:ルーセントハート(Lucent Heart) 総合サイト

2011年2月3日木曜日

NCsoft Kim Taek Hun氏インタビュー「The Tower of AION






 日本を含めたアジア各国で,かつてないほど順調な滑り出しを見せている,エヌ?シー?ジャパンの「The Tower of AION」(以下,AION)。ゲームシステムのみならず,早い段階での日本へのローカライズなど,運営面でも見るべきところが多いMMORPGだ。

 今回は,元エヌ?シー?ジャパン社長で,現在はNCsoftグローバルマーケティングディレクターを務める,Kim Taek Hun氏にインタビューを敢行。NC Soft全体としての世界戦略の秘訣や,今後も続々と控える注目作について,現在聞ける範囲で話を聞いてきた。





日本や世界でも受け入れられるMMORPGを









NCsoftグローバルマーケティングディレクター,Kim Taek Hun氏

4Gamer:

 本日はよろしくお願いします。現在のKimさんの役職は,グローバルマーケティングディレクターですよね。具体的に,どういった仕事をされているのでしょうか?



Kim氏:

 弊社のタイトルを,ワールドワイドで展開させるための戦略を打ち立てていくのが主な仕事です。以前は会社の経営や管理ばかりでしたが,現在は日本を含む,世界全体での具体的な事業に集中できるのが楽しいですね。



4Gamer:

 では,まずはAIONの展開について詳しく聞かせてください。日本では現在CBTが行われていますが(注:インタビューは6月下旬に実施),この段階でも日本語化の完成度は非常に高く,またプレイヤーからも好評だと思います。この現状を,どのように受け止めていますか?
アイオン rmt








Kim氏:

 率直にいって,我々の期待を大きく超える反響で,嬉しく思っています。AIONのゲームの完成度には自信があり,まだローカライズにも力を入れてきましたが,プレイヤーにここまで高く注目してもらえるとは予想していませんでした。
rmt アイオン


4Gamer:

 ローカライズを開始した時期と,作業期間はどれくらいだったのでしょうか?



Kim氏:

 今年の1月から作業を始め,大体4?5か月で現在のバージョンを作り上げています。本当は,もう少し早く完成させたかったのですが,テキストだけでなく音声吹き替えも行うなど手を加えたため,予定よりも若干伸びてしまいました。



4Gamer:

 ということは,韓国での開発を行っている段階から,日本への展開をすでに視野に入れていたのですか?



Kim氏:

 ええ,そうです。これはAIONに限った話ではなく,NCsoftの方針として,日本市場を特に重視しています。



4Gamer:

 では,その日本に向けて今回AIONを展開するうえで,従来のタイトルと比べて,どこに力を入れるべきだと考えましたか?








Kim氏:

 MMORPGではゲーム内容も大切ですが,それ以上に大切なのが運営だと思います。これまでの経験で培ったノウハウの総てを,今回のAIONに注入していますよ。

 ユーザー視点での分かりやすい例だと,例えば"ゲームマスター"(GM)の名称を,"ファンサポート"(FS)に変えていますが,これにもちゃんとした理由があります。運営面に関してはこれからも,「従来のMMOとは違うんだな」と感じていただけると思いますよ。



4Gamer:

 運営のほかにゲームシステム面では,日本向けとしてどこを意識しましたか?



Kim氏:

 NPCとの会話やクエストなどで表現される世界観や,ムービーのクオリティに関しては,「日本で受け入れられるものを」という前提で作り上げていきました。



4Gamer:

 これはMMORPGジャンルで顕著なのですが,日本人プレイヤーは直接的な争いをあまり好まず,対人戦(PvP)関連のコンテンツはそれほど人気が高くない,といった傾向があると思います。AIONではPvPも力を入れていますが,これを日本へ持ってくる際,とくに注意した点はありますか?



Kim氏:

 対人戦の本質的な面白さが,日本で受け入れられない,というわけでは決してないと思うんですよ。例えば格闘ゲームのジャンルも日本発祥ですよね。

 つまり,従来のMMOタイトルでPvPを敬遠してしまう人が多いのは,きっとどこかにストレスを感じてしまう理由があるはずなのです。AIONを作る際は,そこを徹底的に研究したうえで,ハードルを感じさせない作りにしています。



4Gamer:

 具体的にどういったところで,PvPに対してストレスを感じないようになっていますか?








Kim氏:

 例えば,低レベル向けのエリアではPvPが行えず,作成したばかりのキャラクターが,いきなりPKされるといったことはありません。レベル20以降からPvPが自然的に発生してきますが,段階的にシステムが拡張され,少しずつ慣れていけるようになっています。



4Gamer:

 最初,2006年にAIONが初公開されたときのバージョンでは,当初のウリだった飛行に関しては,現在でいうところの"飛行ショートカット"のみだった記憶があります。そのほかにも,ありとあらゆる面でパワーアップしていますが,開発初期から現在に至るまで,経営者視点で大きな軌道修正を指示がされたのでしょうか?



Kim氏:

 当時と比べて,MMORPGのプレイヤーのニーズが変化しています。それに対応する形で,コンテンツ力を強化したことが,現在の高評価へ結びついたのだと思います。



4Gamer:

 2006年から2009年までの間,プレイヤーのニーズの変化は,どういったところで強く感じますか?



Kim氏:

 より自由度の高いゲームを望む傾向にありますね。AIONではそれを受ける形で,キャラクターのカスタマイズを大幅に強化しました。

 PvPに関しても,誤解されることもままあるのですが,実はPvPを行わないという選択肢もあります。AIONでは,対モンスター戦(PvE)や,生産などだけで遊び続けることも十分に可能です。





韓国での衰えぬ人気,中国ではワールド数が150を突破









4Gamer:

 続いて,AIONのワールドワイド展開についてお聞きします。現在の各国におけるサービススケジュールは,どのようになっていますか?



Kim氏:

 現在は,韓国と中国とで正式サービス中です。次に,日本と台湾とで同時サービスを予定しており,すでに発表されていますが7月7日からオープンβテストが行われます。

 その次がアメリカとヨーロッパで,こちらは9月末頃のサービスを予定しています。

 来年以降は,それ以外のNCsoftの支社がない国に向けても,ライセンスを供給していく形でサービスを予定しています。



4Gamer:

 では,順番にお伺いしていきます。まずは韓国についてですが,少し前に同時接続者数が28万人との発表がありました。その後の状況についてはいかがですか?



Kim氏:

 韓国ではオープン当時からの高い反響が依然として続いています。多くのタイトルだと,正式サービス後しばらく経つと伸び率に陰りが見えてくるのですが,AIONは順調に伸び続けてい

引用元:売買 不動産 | 大分市